第31回東京国際映画祭「海だけが知っている」

第31回東京国際映画祭”アジアの未来”部門「海だけが知っている」(ツイ・ヨンフイ監督/台湾)鑑賞。

あらすじ
美しい海に囲まれた台湾東部の離島・蘭嶼(らんしょ)の小学校に、新任教師ヨウ・ジョンシュンが赴任する。彼が受け持つクラスの少年マナウェイは祖母とふたり暮らし。父親は台湾本島に出稼ぎに行って不在である。そんな折、高雄で行われる先住民児童伝統舞踊コンクールへの出場を目指す話が持ち上がる。ジョンシュンは本島に戻るきっかけを掴むため、そしてマナウェイは父親の近くに行くため、それぞれの理由で練習に励み、ついに出場の切符を手にするが…。
(東京国際映画祭オフィシャルサイトより)

台湾の離島・蘭嶼を舞台に、心ならずも赴任してきた青年教師と島に住む少年の物語。生活に追われ、島に帰らず少年を顧みない父親とのエピソードに胸が痛みます。また、少年を一人で育てる祖母が厳しさと思いやりを見せ、素晴らしい。少年の心情が貧しい食を通して繊細に描かれているし、蘭嶼の自然風景の撮影も良い。

丁寧に少年や青年教師の心情を掬い取り、好感の持てる作品ですが、一方では父親と少年の関係が図式的であり、幾らか作品としてナイーブ過ぎる印象も持ちました。せっかく台湾の先住民への敬意を取り入れているのだから、もう少し作品に反映されていてもよかったように思いました。

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