第20回東京フィルメックス「熱帯雨」

東京フィルメックスコンペティション部門「熱帯雨(シンガポール、台湾/アンソニー・チェン監督)を鑑賞。

シンガポールの中学で中国語を教えるマレーシア出身の女教師。シンガポール社会の中で中国語はその存在感を失いつつあり、彼女自身もまたシンガポール人の夫とのあいだに子供が出来ず、不妊治療に心を痛める日々。寝たきりの義理の父の介護も重くのしかかる。学校では、彼女に好意を抱く男子生徒と次第に親密になり・・。

教師と生徒の禁じられた恋愛物語です。ありがちなテーマではありますが、女主人公の家庭での居心地の悪さがシンガポール社会の中に生きる中華民族としてのアイデンティティのもろさと重ねて描かれており、好意を寄せる男子生徒に心の救済を求める様が淡々と、丁寧に描かれています。女教師と生徒の関係は一線を越えるものの、映画としてはあくまでソフトなトーンを保っている。主演女優のヤオ・ヤンヤンが良い。

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