第20回東京フィルメックス「波高」
東京フィルメックスコンペ作品「波高」(韓国/ パク・ジョンボム 監督)を鑑賞。
わずかな島民が住む島に赴任してきた女性警察官。自身も夫婦の問題、娘との関係を抱えているが、島で出会った少女が売春を行っていることを知り、捜査を始めたことから、不名誉な事実を隠したい島民たちが反発していく。少女は、警察官の娘と心を通わせ、二人は島の中で身を隠す。
女性警官の家庭の問題や、娘とのすれ違いが描かれ、一方では過疎が進み観光で村おこしをしようと躍起になる村長とその仲間たちが描かれ、海難事故で両親を亡くして以来心を閉ざし、村人たちと売春を行うことになる少女が描かれ・・。と、様々な問題が提示されて行くのですが、人物たちの行動に首を傾げる点が多く、(例えば女性警官が、売春の現場を見ながら何も言わずに立ち去ったり、娘が失踪しながら特に探すことがなかったり、など)複数の視点が上手く収集がつかずに終わってしまった印象を持ちました。