第21回東京フィルメックス「死ぬ間際」

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コンペ作品「死ぬ間際( アゼルバイジャン・メキシコ・アメリカ /ヒラル・バイダロフ監督)」を鑑賞。

青年が幻想の中の家族を求めて家を出る。麻薬を求めて恋人とともに売人のボスのもとを訪れるが、そこに居合わせたギャングの一人に恋人を侮辱されたため、殺してしまう。逃げる青年と、売人のボスの命令で追いかける3人のギャング。青年は逃走の最中に様々な女性に出会うが、彼女たちは殺されたり、自殺したりしてしまい、青年には死の影が付きまとう。

監督はタル・ベーラの弟子だそうです。力強い風景ショット、ワンシーン・ワンカットなどにその影響が見て取れます。 あまり急いで逃げているように見えない青年と、こちらもさほど熱心に追い掛けているようにように見えない3人のギャングの姿が面白く、ヌーヴェル・ヴァーグ的でもあり独特のリズムを生んでいます。また、主人公が佇む風景には1本の木、もしくは林や森が常に象徴的に存在しており、荒涼とした大地とともに世界の果てのような抽象性を作品に与えています。 ヒラル・バイダロフ監督は新鋭ながら、既に完成された世界観を持つ作家という印象を持ちました。

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