第21回東京フィルメックス「平静」

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特別招待作品「平静(中国/ソン・ファン監督)を鑑賞。

中国の女性映像作家の、内面を静かに描いた作品。冒頭、フィルメックスのディレクター市山尚三氏が出演していて驚かされます。主人公の映像作家が東京を訪れ、市山氏や実名出演の女優の渡辺真紀子さんと親交を温め、その後「川端康成」を理由に新潟に足を延ばします。それから、北京に戻り、両親を訪れ・・。

映画祭には寡黙な作品の出品が多いという印象がありますが、この作品も台詞が極端に少なく、町や故郷をさまよう主人公の姿が中心の作品。東京や新潟旅行はどうも恋人と別れた後の「センチメンタルジャーニー」のようです。観客は中国映画というと日本とはかけ離れた自然風景やもしくは急成長する(ややいびつな)姿をそこに見るのですが、この作品は極めてフラットに国境を越えた抽象度の高い「現代的な生活」を描いており、無国籍な作品にもなっています。まるで「無印良品」のカタログのような暮らしぶりが延々と映し出されるのを観ながら、主人公の内面を描く日常それ自体が表層的な印象を与えることに、物足りなさも覚える作品でした。

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