第21回東京フィルメックス「海が青くなるまで泳ぐ」
特別招待作品「海が青くなるまで泳ぐ(中国/ジャ・ジャンク―監督)」を鑑賞。
今作は戦後中国の農村文学に取り組んだ4名の文学者を取材するドキュメンタリー。各世代から1名ずつという感じで、自身と中国の関りが語られていきます。私と世代が近いからか、60年代生まれのユイ・ホァがユーモアたっぷりに雑誌投稿を続けた経緯を語ったり、70年代生まれのリャン・ホンが家族との問題を涙ながらに回想する姿が印象に残りました。残念ながら中国文学に対する教養を持ち合わせていないため十分に理解できたとは言い難いのですが、最後に登場したリャン・ホンの息子が、母親の小説に出てくる故郷の姿と、今の故郷では川の流れる場所さえ変わってしまったと語る姿が印象的でした。