第33回東京国際映画祭「モラル・オーダー」

今年の東京国際映画祭はコンペ部門を設けず、観客賞のみとするとのこと。まぁ、確かに東京国際映画祭グランプリ作と言っても、殆ど誰も話題にしませんから仕方無いですね。最近のグランプリ作の「グレイン」や「アマンダと僕」はとても良い作品なので、その選評眼自体はそんなに悪くないとは思いますが。

「モラル・オーダー(ポルトガル/ マリオ・バローゾ 監督)」は「TOKYOプレミア2020部門」とのことで、これは要するに新作のショウケース。31本もあって全て観るのは到底無理ですので、勘を頼りに鑑賞。今作はオリヴェイラのキャメラマンの監督作ということで観ましたが、20世紀初頭のポルトガルの貴族階級のスキャンダルを題材にした格調高い美術と陰影のある室内撮影が見事な作品です。冷え切った夫婦生活から、愛情を求めて一介の運転手との駆け落ちを図る、貴族階級の女性が主人公。エンドクレジットで初めて知りましたが、実話を基にした作品とのこと。主演のマリア・デ・メデイロスの堂々たる演技が見どころです。

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