第33回東京国際映画祭「ラヴ・アフェアズ」

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ワールド・フォーカス部門「ラヴ・アフェアズ(フランス/ エマニュエル・ムレ 監督)」を鑑賞。

一人の青年が、友人宅に立ち寄るが、友人は不在でその妻と数日を過ごすことになる。お互いの恋愛遍歴を語り合うことを通じて、愛情と欲望の問題や隠されていたそれぞれのカップル間の秘密が明らかになり・・

恋愛体質というか、恋愛至上主義のフランスらしい、正統派の恋愛映画。このエマニュエル・ムレ監督は殆ど日本で紹介されていないようですが、海外ではロメールやアレンを引合いに出されているようです。今作を観た限りでは、偶然が支配する恋愛模様やモノローグで繋ぐ手法、三角関係のモチーフはトリュフォー的だし、人物の性格を丁寧に掘り下げていく様子は同時代のリチャード・リンクレーターとの類似も指摘出来そうです。

大人の知的な会話や、それぞれの心情の繊細な変化を捉え、極めて質の高い恋愛映画です。俳優たちも実力派揃いで恋愛模様のアンサンブルは観ていて実に芳醇。モテない男・フランス代表の我らがヴァンサン・マケーニュも登場。 なんだか最近はカッコよくなって来ましたね。少々俗っぽく流れるきらいはあるものの、このエマニュエル・ムレ監督の演出手腕は大変なものだと感じましたし、他の監督作も観てみたくなりました。

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