第21回東京フィルメックス「無聲(むせい)」

今年は新型コロナウイルスの影響で海外からのゲスト招待が無く、東京国際映画祭と同時期開催となったフィルメックス。今までのように二つの映画祭が連続して続く有り方はどうかと思っていたのでこれはこれで良いと思うのですが、観る方にとってはあまりにも過酷なスケジュール!

フィルメックス観賞1本目はコンペ作品「無聲(むせい)」(台湾/コー・チェンニエン監督)。

聾唖学校を舞台に、誠実そうな少年と華奢で可愛らしい少女が登場し、台湾映画らしい青春映画かと思いきや、学内で隠蔽される生徒たちへの性的虐待や生徒同士のレイプ事件に発展する、オープニング作にしては随分ヘヴィーな作品です。実話をベースにした作品とのことで胸の痛む映画ですが、主人公の少年、少女の無垢な眼差しに救いがあり、これがデビュー作というコー・チェンニエン監督のテーマへの真摯な取組みに好感が持てました。この作品、台湾でヒットしているそうで、このような重いテーマをしっかり受け止める台湾という国の成熟ぶりにも驚かされます。

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