2018年12月30日 / 最終更新日 : 2018年12月30日 Dominique Mita 日本映画 趣里と「生きてるだけで、愛。」 前略 趣里 様 「おとぎ話みたい(13年)」で不思議な存在感と終盤の圧巻のダンスシーンで映画ファンの心に残る趣里は間違いなく現在の俳優たちの中でも才能豊かな女優です。その後、都会で同居生活を送る男女二人の物語という、今作 […]
2018年11月22日 / 最終更新日 : 2018年11月22日 Dominique Mita 日本映画 第19回東京フィルメックス「夜明け」 第19回東京フィルメックスコンペティション部門「夜明け」(広瀬奈々子監督)鑑賞。 暗い橋の上に立ち、弔いの花束を抱えた青年シンイチ(柳楽優弥)を捉えたショットから映画は始まります。その後、初老の哲郎(小林薫)が川辺に倒れ […]
2018年11月8日 / 最終更新日 : 2018年11月9日 Dominique Mita 日本映画 吉田羊と「ハナレイ・ベイ」 前略 吉田羊 様 私は村上春樹の作品では初期の「僕」を主人公とした小説が好きな人間なので、その後作品世界を広げていった村上春樹の良い読者とは言えないと思いますが、それでも長編、短編含めおおよそ読んでいます。「東京奇譚集」 […]
2018年10月16日 / 最終更新日 : 2018年10月16日 Dominique Mita 日本映画 黒木華と「日日是好日」 前略 黒木華 様 一人の女性のおよそ20年近くを描いたこの作品は、映画ファンならずとも微笑みたくなるようなエピソードで始まります。主人公である典子(黒木華)のモノローグ曰く「私は小学生の頃、両親とフェリーニという監督の『 […]
2018年9月3日 / 最終更新日 : 2018年9月3日 Dominique Mita 日本映画 石橋静河と「きみの鳥はうたえる」 前略 石橋静河 様 ここ数年続いている、函館を舞台とした佐藤泰志の小説の映画化作品は「海炭市叙景(2010年・熊切和嘉監督)」「そこのみにて光り輝く(2014年・呉美保監督)」「オーバー・フェンス(2016年・山下敦弘監 […]
2018年9月2日 / 最終更新日 : 2018年9月2日 Dominique Mita 日本映画 唐田えりかと「寝ても覚めても」 前略 唐田えりか 様 例えば朝子(唐田えりか)と亮平(東出昌大)が非常階段でかわすキスシーン。身長差のある亮平が、二つ三つ階段を降りて視線を合わせる。例えばイプセンの舞台に突然訪れる闇。静寂と悲鳴。例えば朝子と亮平が傘を […]
2018年4月1日 / 最終更新日 : 2018年4月1日 Dominique Mita 日本映画 三浦透子と「素敵なダイナマイトスキャンダル」 前略 三浦透子 様 70年代、80年代の伝説的な編集者、末井昭を主人公にした今作は、末井の生い立ちからやがては上京し、エロ雑誌の編集者としてサバイバルする日々を描いた、昭和日本のアンダーグラウンドカルチャーのオデッセイと […]
2018年3月11日 / 最終更新日 : 2021年2月9日 Dominique Mita 日本映画 【映画評】小松菜奈と「坂道のアポロン」 前略 小松菜奈 様 三木孝浩監督作としては16年の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」に引き続いての主演です。三木監督自身、インタビューで”初めて同じ女優に再び主演を依頼することになった”と控え目に発言していますが、常 […]
2018年2月22日 / 最終更新日 : 2018年2月22日 Dominique Mita 日本映画 【映画評】 北原里英と「サニー/32」 前略 北原里英 様 公式HPによると、この映画の発端はあなた自身がラジオ番組で秋元康プロデューサーに「映画に出たい」と話したところ、すぐに白石和彌監督の起用が決まって制作が始まったとのことです。あなたは「凶悪」を観て以来 […]
2018年1月15日 / 最終更新日 : 2018年1月21日 Dominique Mita 日本映画 木村文乃と「伊藤くんAtoE」 前略 木村文乃 様 この作品のユニークさは、題名にもなっている伊藤くん(岡田将生)の特異なキャラクターにあります。20代後半にしてシナリオライターを目指し、バイトをしながら養成学校に通う彼は、脚本家として成功することを疑 […]