2017年12月24日 / 最終更新日 : 2019年11月2日 Dominique Mita 日本映画 門脇麦と「花筐/HANAGATAMI」 前略 門脇麦 様 大林宣彦監督の新作「花筐」は監督らしいギミックに溢れた映像と、ここ数作の監督のモチーフとなっている反戦メッセージが込められた力作です。マノエル・ド・オリヴェイラの例を持ち出すまでもなく、映画作家というの […]
2017年12月18日 / 最終更新日 : 2017年12月18日 Dominique Mita 日本映画 薬師丸ひろ子と「8年越しの花嫁」 前略 薬師丸ひろ子 様 実話を基にしたという「8年越しの花嫁」は、尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)の出会いから、難病の苦難を乗り越えて幸福な結婚を迎えるまでの物語です。結婚式を挙げる直前に、麻衣は突然記憶を失い昏睡状態に […]
2017年12月12日 / 最終更新日 : 2017年12月12日 Dominique Mita 日本映画 篠田麻里子と「ビジランテ」 前略 篠田麻里子 様 ジム・トンプソンのパルプ・ノワールか、日本であれば中上健次の小説世界か。入江悠監督の新作「ビジランテ」は行き場のない閉塞した地方都市と、そこに縛り付けられた人間たちの一触即発のドラマとなっており、ジ […]
2017年11月26日 / 最終更新日 : 2017年12月8日 Dominique Mita 日本映画 臼田あさ美と「南瓜とマヨネーズ」 前略 臼田あさ美 様 昨日、冨永昌敬監督の「南瓜とマヨネーズ」を観てから私がずっと考えているのは、何故あなたが演じるツチダと、せいちゃん(太賀)のセックスシーンがこの映画で描かれていないのだろうか、ということです。ツチダ […]
2017年11月14日 / 最終更新日 : 2018年3月11日 Dominique Mita 日本映画 広瀬すずと「先生!好きになってもいいですか?」 前略 広瀬すず 様 高校の入学式で始まり卒業式で終わるこの作品は、女子生徒の教師に対する初恋が恋愛に変わるまでを描いた典型的な純愛映画です。あなたの演ずる主人公、響の純情は現代の恋愛観でいえばいささか古臭くも見えるのです […]
2017年10月31日 / 最終更新日 : 2018年12月30日 Dominique Mita 日本映画 東京国際映画祭その5 松岡茉優と「勝手にふるえてろ」 前略 松岡茉優 様 あなたの本格的な初主演映画と言っていい今作を、東京国際映画祭のプレミア上映で鑑賞しました。上映後のQ&Aで、プロデューサー氏は「ガールズムービーにするつもりは無かった」と語っていました。女の子 […]
2017年10月15日 / 最終更新日 : 2018年12月30日 Dominique Mita 日本映画 女の面構え 木下あかりと「あゝ、荒野 前篇」 前略 木下あかり 様 面(つら)構えという言葉は、普通は男に使うものですが、女性にも当てはまるようです。この「あゝ、荒野」のあなたを観て、そんなことを考えました。生き様や覚悟が出ている顔のことですが、今作の、多少手荒なこ […]
2017年10月10日 / 最終更新日 : 2022年6月25日 Dominique Mita 日本映画 ライトなスポ根 西野七瀬と「あさひなぐ」 前略 西野七瀬 様 私は乃木坂46のメンバーを誰一人知りませんし、原作漫画の存在も知りませんでしたのでこの作品を語るのに最も相応しくない人物かも知れません。それでも日曜の朝からわざわざ今作を観に新宿まで出掛けたのも、監督 […]
2017年10月9日 / 最終更新日 : 2017年10月9日 Dominique Mita 日本映画 日常の中の色香 初音映莉子と「月と雷」 前略 初音映莉子 様 疑似的家族の物語は創作の定番モチーフとでも言うべきもので、映画でも過去数多く描かれてきました。ヴィスコンティの「家族の肖像」、イーストウッドの「グラン・トリノ」他諸作、宮崎駿の「ハウルの動く城」だっ […]
2017年10月8日 / 最終更新日 : 2021年2月9日 Dominique Mita 日本映画 メロドラマに良識は必要か?有村架純と「ナラタージュ」 前略 有村架純 様 「ナラタージュ」はメロドラマとして撮られています。壁ドン映画などと揶揄される、ティーンタレントが出演する青春恋愛映画とは一線を画するものであり、20代も半ばのあなたには相応しい題材と言えるでしょう。私 […]